この記事では以下のような悩みや疑問を解決していきます。
- 観葉植物の植え替えの仕方は?
- 植え替えをしないとどうなるの?
- 鉢はどんな大きさを選べばいい?
一目ぼれした観葉植物、プレゼントされた観葉植物。
どんな経緯でも、大切な命ですから大切に元気に育てたいですよね。
そんなあなたに、この記事では観葉植物をより元気に長生きさせる方法として、植え替えの解説をしていきます。
- 植え替えが完璧にできるようになる
- 植え替えをする意味が分かる
- 植え替えの注意点も抑えられ、失敗しない
この記事を読めば、植え替えの事はバッチリわかります!
植え替えをスムーズに行うためにも一度目を通していただき、再度植え替え時に見直して取り組みましょう!
以下の記事では、植え替えに必要な時期や道具を具体的に紹介しています!
併せてお読みいただくことで植え替えの抑えどころを完璧に理解できるようになります。
この記事は、植物のプロによって書かれています。
また、このサイト自体がお花やガーデニングに関する記事を書いています。
ぜひ他の記事も併せてご覧ください!
鉢植えの植え替えをする意味とは
観葉植物の植え替えをする理由は、「植物を順調に育てる」ためです。
逆に言えば、植え替えをしないと育ちが悪くなり、いずれ枯れます。
そこでまずは、植え替えをしないとどんな症状が出てしまうのかを見ていきます。
鉢植えの植え替えをしないと起こる5つの事
植え替えをしないと以下のような事が起こります。
- 根が詰まり葉が黄色化や新芽が出にくくなる
- 酸素やミネラルなど栄養が不足する
- 土が古くなり土が水を吸収しなくなる
- 微生物や病原菌が植物に悪影響を及ぼす
- 以上の原因から枯れる
植物の成長につれて、土は栄養が吸い取られ痩せていきます。
土が古いと病原体や微生物が多く発生しますし、根が成長しすぎると鉢の中の酸素も少なくなり、植物が弱っていきます。
その結果、枯れてしまうのが最後です。
植え替えをする目安
観葉植物の植え替えは、2~3年に一度行います。
しかし、購入したばかりの観葉植物は植物に対して鉢が小さい場合がほとんどです。
鉢が小さいのは、輸送費を抑えるためなんだよ!
そのため、コケ玉やハイドロカルチャーなどでない限り、購入から1年以内に植え替えましょう。
※ハイドロカルチャーは人口の土を用いた栽培方法で、水耕栽培に近い育て方の事です。
その他にも例えばユーカリやオリーブなど、外で育てる常緑植物は生育が早いため、1~2年で植え替えてもいい場合があります。
植え替えの時期はコチラの記事で詳しく解説しています!
鉢植えの植え替えの注意点を4つ解説
鉢植えの植え替えには注意点が4つあります。
以下で順番に解説していきます!
守らないと枯れるかもよ…。
植え替えは5~9月上旬までに行う
植え替えは人間でいう手術です。
植物も大きなパワーを使うため、生育期である夏に行う事で、植え替えの際のダメージも修復する事ができます。
逆に冬は休眠期なため、回復するパワーが弱く、枯れてしまう場合があります。
詳しくはコチラの記事で解説しています!
根を傷めない
植物の根は、基本的にベタベタ触られたり、傷ついたりする事を嫌います。
できるだけ素早く、そっと植え替えてあげる事で、植物にとって快適な環境を用意してあげる事ができます。
ただし、黒くなっている根や乾燥している根は不要な部分なため、キレイなハサミで切ってあげてください。
鉢の大きさに注意
植え替える鉢が植物に対して大きすぎると、根がうまく張れなかったり、土の中の水分量が多すぎたりします。
これは、葉の成長を止める原因や、根腐れにより植物が枯れる原因にもなります。
また鉢が小さすぎると、根が張りすぎて酸素が少なくなったり、成長できなくなったりします。
基本的に鉢と植物のバランスは「(鉢)1:2(植物)」を意識しよう!
そのため植え替えをする場合は、基本的には1サイズずつ大きくしましょう!
ただし、購入直後の植物に対してあまりにも鉢が小さい場合は、2サイズぐらい大きな鉢でも問題ありません。
- 1号(1寸)=3cm
- 鉢の内寸が9cm=3号鉢
- 3号の鉢は次、4号鉢に植え替える
- 購入直後は、植物に対して鉢が小さすぎる場合のみ、2サイズ(2号)大きくしてもOK
- 基本的に植物と鉢の全体の大きさが、「(鉢)1:2(植物)」のバランスが取れるようにする
例えば、↓の画像では元の鉢が小さすぎたため、2サイズ大きくして植え替えました。
↓
土の種類に注意
市販の土(培養土)には基本的に以下の栄養素が配合されています。
- リン酸 :花や実の付きを良くする
- 窒素 :葉や枝、茎の生長を促す
- カリウム :根や茎を強くする
- マグネシウム:リン酸の吸収をサポートする
培養土には、「観葉植物の土」や「お花の培養土」などが書かれているため、用途に合わせて購入しましょう。
花を咲かせるつもりのない観葉植物に、リン酸がたくさん配合されたものを使ってもあまり意味はありません!
鉢植えの植え替えの方法を解説
いよいよ鉢植えの植え替え方法の解説をしていきます。
手順は以下の通りです。
道具の準備
まずは植え替えに必要な物を確認しましょう!
この表を見て準備してみて!
Aの道具は必ず用意してください。(筆者は今回鉢底石を忘れました。申し訳ございません…。)
Bは必要に応じてですが、片づけを考えるとレジャーシートのような地面を汚さない敷物は、あった方が後々便利です。
↓今回はこのような準備でセロームの植え替えに臨みました!
A:鉢、植物、土、鉢底ネット、菜箸、水、ゴミ袋
B:スコップ、ハサミ、レジャーシート、(鉢底石を忘れてしまいました…。)
必要であればBの道具を増やそう!
植え替えの準備
次に植え替えの準備をしていきます。
まず、鉢穴を鉢底ネットでふさぎます。(穴から土が出ずに塞げて、土に還らない物なら何でも大丈夫です!)
私は排水溝につけるネットを使う時もあるよ!
次に鉢底石を、底が見えない程度に入れます。(今回は画像なしですみません…。)
※鉢が3号鉢など小さい場合は土が入らなくなってしまうため、鉢底石を入れなくてもOKです。
土はとりあえず鉢の2割ほどまで入れます。(鉢底石が見えなくなるまで)
ここで土を入れすぎると、植物を入れづらくなるから注意!
観葉植物を鉢から取り出しましょう!
抜けない場合は鉢を揉み込んだり、軽く叩いてから取り出します。
※無理に抜くと折れたり根が取れてしまったりします。十分に注意しましょう。
土が少なく、根がパンパンに詰まってるよね!
よし!解放させてあげよう!
土は8割ぐらい落としますが、根を傷つけないように注意します。
また、黒くなっている根や干からびている根は、清潔なハサミでカットしましょう。
ただし、植物が小さい場合や弱ってる場合は、土を崩さない方がいいよ!
植えつけ
では実際に植えつけていきましょう!
鉢の2割程度まで入れた土の上に植物を置きます。
この時に土を被せた後の姿を想像し、鉢に観葉植物が埋まってしまわないように注意しましょう!
観葉植物が埋まってしまう場合は、土を足して調節します。
植物の位置が決まったら、その場所を動かさないように土を入れていきます。
この時にスコップがあると、片手で抑えながらできるため便利です。
鉢の8割ぐらいが埋まったら、細い棒で土を奥に押し込んでいきます。
この作業は、ちゃんと根に土を付かせるために必要なんだ!
ただし、根を気づ付けないように気を付けて!
そうするとまた土を入れるスペースが生まれるため、土を足して押し込んでを繰り返します。
最終的に、鉢の8割ぐらいが埋まればOKです。
土を入れすぎると、水を入れた時にこぼれてしまうよ!
そおっと水をあげて完成です!
※まだ根が張っていなく不安定なため、土が崩れないように水をあげます。
この土は水をあげると色が変わるから気に入っています!
その後
水をあげたら、1週間ほどは直射日光の当たらない明るい日陰に置いておきましょう。
手術後だから安静に!
土を隠したい場合はココヤシファイバーを乗せよう!
まとめ
今回は、観葉植物の植え替えを行う意味と注意点、植え替えの仕方を見てきましたが、いかがだったでしょうか。
冒頭でお話していますが、植え替えをしないと以下のような事が起こります。
- 根が詰まり葉が黄色化や新芽が出にくくなる
- 酸素やミネラルなど栄養が不足する
- 土が古くなり土が水を吸収しなくなる
- 微生物や病原菌が植物に悪影響を及ぼす
- 以上の原因から枯れる
植え替えはやってみると意外と簡単で、作業は15~20分ほどで終わります。
植物はどれも一点物です。あなたの大切な植物をできるだけ元気に長く楽しんでください。
植え替えのサインや必要な時期、具体的な道具などは以下の記事で紹介しております。
ぜひ併せてお読みください。
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